ドクターブロナーはアウトドア業界の各社・ブランドが集う、ビジネスで得た利益の一部を自然環境保護のために還元する目的で設立された一般社団法人コンサベーション·アライアンス·ジャパン(アウトドア環境保護基⾦/以下CAJ)のメンバーです。2021年秋に呼びかける新しいイニシアチブ「未来のために選択しよう」をご紹介します。
この言葉は、史上初めて南北両極点を徒歩で踏破した探検家ロバート・スワンが語ったものです。
気候危機が叫ばれている今、日常生活はもとより、私たちがこよなく愛する山岳や森林、海岸にも影響が出始めています。
大型化、頻繁化する豪雨による洪水や強風、冬季の気温上昇による自然降雪の不足、海面上昇による海岸線の浸食など、気候危機はアウトドア・フィールドへの大きな影響を与え、また、アウトドア・ユーザーのケガや疾病リスクの増加の原因にもなっています。
一方、今、人々は、コロナ禍によってステイホームを余儀なくされ、心身にストレスを感じることによって、新鮮な空気、自然がもたらしてくれる精神的、身体的な恩恵を求めています。これは、心身的な必要性からの行為であり、レジャーと言った娯楽的な行為を超え、あらゆる人々にとって自然で過ごす時間が「必需品」と認識する機会となっています。
環境省が募集した「自然公園法の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について(答申案)」対するパブリック・コメントへの回答の中で、CAJが提示したアウトドア・レクリエーションが提供している5つの多面的な恩恵、「健康とウェルネス」「青少年育成」「地域社会の発展」「環境保全」「社会的公平」を促す機会も失われてしまいます。つまり、アウトドア体験は危機に直面しているのです。
アウトドアの楽しみ、気候を含む健全な自然環境、活気あふれる地域社会、人々の多様性とインクルージョン、そして、それらに根ざした未来を持続するための『選択』をすることを呼びかけるのが、「未来のために選択しよう―Vote the Outdoor & Our Outdoors Our Choice―」キャンペーンです。
CAJは、新しいイニシアチブ『Vote the Outdoors - 未来のために選択しよう』および『Our Outdoors Our Choice - 未来のために選択しよう』を発表しました。日常の様々な場面での「選択」が、こうした未来を形作ることにつながっているからです。
ドクターブロナーは1948年の創業以来、企業理念として世界平和と宗教や民族の差別のない平和を唱える「ALL-ONEビジョン」を掲げ、6つの企業方針を軸に様々な企業活動を行ってきました。
≫ドクターブロナーの企業指針
6つ中の一つに「地球を自分の家のように大切にすること」という企業方針があり、その一環として、志を同じくする多くの企業・人々とともに自然環境の保護のために活動ができるCAJに参加しています。
また、ドクターブロナーは2025年までに「クライメイト・ポジティブ*」な企業になることを目標にしています。
*クライメイト・ポジティブ
当社が排出する以上の量のに参加炭素を大気から削減すること。
埋め立て廃棄物ゼロ、再生可能電力の使用、効率的な輸送、環境に配慮した容器・梱包、リジェネラティブ・オーガニック農業で大気中の炭素を削減している小規模農家からの原料調達によってクライメイト・ポジティブを実現します。
私たちの家である地球、そしてお互いを尊重して大切に。
みんなに、クライメイト・ジャスティス(気候の公正)を。
Treat The Earth Like Home!
ALL-ONE!!
一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン
(The Conservation Alliance Japan/CAJ)
アウトドア産業の45ブランド(2021年10月時点参画ブランド)が加盟し、拠出した年会費によってアウトドア自然環境保護基金を運営する一般社団法人。これまでに200近い⽀援先に約1億円もの助成活動を⾏なってきた。
アウトドア·レクリエーションのフィールドとしての価値を有する日本の多様な自然環境を次世代へと継承するために活動する非営利団体の支援、協働にアウトドア·ビジネスの参加を促す。2020年12月、『アウトドア気候アクション・コレクティブ(以下、OCAC)』を立ち上げ、アウトドア産業全体に気候アクションの呼びかけを始めた。