1本で顔もボディも洗えるオールインワンソープでお馴染み、ドクターブロナーの代表アイテムとして知られるマジックソープは、無農薬有機栽培で育てられたオーガニック原材料を使用し、天然由来成分100%で作られています。
しかし“オーガニック”“天然由来成分100%”と言われても、中にはピンと来ない人がいるかもしれません。では、具体的にどのような原材料が使われ、どのように加工されて、マルチに使える石けん「マジックソープ」として私たちの手元に届いているのでしょうか。
いつも使っているマジックソープを手にとったはずなのに、色や香りが違い、「何か変わった?」という声があるのも事実です。そこで改めて、マジックソープの素材や製造方法にフォーカスし、マジックソープへの理解を深めていきたいと思います。
CONTENTS
1―世界中から厳選されたオーガニック原材料使用
独自の厳しいガイドラインを定めたフェアトレードプロジェクト
2―シンプルかつナチュラルな製造方法を追求
色や香りの違いはこだわりの証
3―自然の恵みでできているマジックソープ
4―天然成分だけで香りづけされた11種類のフレグランス
5―自然からの贈り物であるマジックソープ。だからこそ、「ソープで世界を変える」ドクターブロナー
ドクターブロナーのマジックソープは、石けんの素になるアルカリ(水酸化カリウム)と 主成分である油を「鹸化」(けんか/加水分解反応)という反応をさせて作られています。
マジックソープは、主成分となる油として主にココナッツオイル*、パーム油*1、オリーブ油*1、ホホバオイル*1、ヘンプオイル*2などの植物オイルを使っており、その植物オイルは無農薬有機栽培で育てられた「オーガニック(無農薬有機栽培)」であることにこだわっています。
*1保湿成分 *2アサ種子油(整肌成分)
マジックソープ以外の製品に使われているシカカイ(アカシアコンシナ果実/洗浄成分)、ミツロウ(保湿成分)、アロエベラ液汁(湿潤剤)、スクロース(砂糖/保湿成分)も、これらは全て、農薬や化学肥料を使わず、無農薬有機栽培で生産されたものが厳選され、世界中から集められています。
また、マジックソープに使用している原材料のうちココナッツオイル、オリーブ油、パーム油は、独自で厳格にガイドラインを定めたフェアトレードプロジェクトを通して調達しています。
オーガニックシュガーソープに使用しているシカカイ(アカシアコンシナ果実/洗浄成分)、スクロース(砂糖/保湿成分)もフェアトレードプロジェクトを通じて調達している。
原材料の調達に関しては、価格について文字通りの「公正な取引」を約束するだけでなく、労働環境の公正にし、生産農家への技術的なサポートや健康な土地作りも実施。さらにその農家がある地域を開発するための基金を支払うことで、マジックソープを作りながら人も自然環境も、村や街ごと豊かにしていくことを目指しています。
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無農薬有機栽培で育てられた植物オイルを、ココナッツオイル・パーム核油・オリーブ油由来の水酸化カリウムという強アルカリで鹸化することでマジックソープは作られるのですが、その品質や工程にもさまざまなこだわりがあります。
液体タイプのマジックソープは石けん成分が固形化してしまう手前の濃度まで濃縮して配合されており、天然の洗浄成分が濃厚なソープに仕上げています。他の多くのブランドの製品が水に対して洗浄成分30%濃縮率であるのに対し、マジックソープは40%弱と高い濃縮率をキープしています。それにより発泡剤なしでも、少量で豊かに泡立ち、長く使い続けられるのです。
液体のマジックソープが空気に触れたとき、天然洗浄成分との配合バランスにより水分が揮発しやすく、他社製品に比べて凝固が速くなります。お手持ちのマジックソープを専用ポンプを装着したり、ポンプ式容器などに詰め替えている場合、また先端が細くなっている容器を使っている場合は、出口部分で凝固した石けんは洗いが流すか、爪楊枝などで取り除いてお使いください。
また、マジックソープは植物オイルを鹸化する際に自然に形成される保湿成分「グリセリン」をソープに残しています。それによって石けんが柔らかく肌当たりも使い心地も滑らかに、しっとりした洗いあがりが実現されます。
そして、香りづけにも天然のエッセンシャルオイルやエキスのみをふんだんに使うなど、合成香料は一切使用していません。
ときにたくさんの石けん製品と比べたとき、マジックソープ1本の値段が少し高く感じられるかもしれませんが、オーガニックやフェアトレードを徹底しながら、エッセンシャルオイルやエキスを贅沢に配合しているマジックソープは、コストパフォーマンスの面でも納得していただけると思います。
また上のマップを見て分かる通り、パーム油だけでも収穫される場所は1箇所ではありません。産地によって土壌のコンディションも変わり、収穫時期が異なるので、素材の色、香りにそれぞれ個体差が生じます。
私たちの身近にある果物などと同じように、マジックソープに使われる原材料もコンディションに多少の差はあれど、原材料そのものの品質や出来上がる製品の品質にはなんら問題はありません。
鹸化する前の植物オイルは、不純物を取り除く必要があるのですが、そこでもシンプルでナチュラルな製法にこだわるドクターブロナーは、科学的な漂白は行っていません。圧力容器から貯蔵タンク、マニホールド、フィルター付きの充填ラインまでをスクリーンやメッシュソックス、バッグフィルターなどの物理的なフィルターに通して不純物を取り除いています。不純物は取り除きますが、原材料の色の調整などは行っていないのです。
そのため、マジックソープの特性として、配合成分がろ過しても残ってしまい、澱が発生する場合があります。
製品の色調は、「淡い褐色~茶色」を使用上問題のない範囲として規格を定めています。また、天然由来成分が上部に固まって浮くことがありますが品質は変わりありません。振ってご使用ください。確かな品質でご利用いただけるよう、製品の検品、徹底した保管・製品管理体制を敷いており、責任を持って品質管理を行い販売しています。
地球環境に配慮し、農家の方々もその地域も大切に尊重しながら、少量でも豊かに泡立ち、すっきりとした洗い上がりと肌のうるおいキープがかなう独自のレシピの研究を追求しつつ、丁寧な製品作りをする。それを目的とする以上、どこのプロセスでも無理はしない。その上で、できるだけ安定した原材料の供給を目指し、産地や収穫時期を変えることで良質でサスティナブルな製品供給が実現します。原材料の産地や収穫時期よる色、香りの違いや多少のバラつきはありますが、地球への負荷を軽減しながら、使い心地の良さも妥協しないというドクターブロナーのこだわりの品質基準を満たしたアイテムです。
マジックソープが多くの人に愛用される理由のひとつである、香りのバリエーションの豊富さ。そこにも、ドクターブロナーの地球ファーストなこだわりがあります。主成分となる植物オイルと同様、香りづけのために使う香料も全て天然のエッセンシャルオイルやエキスを選んで世界各国から集めています。いつものフレグランスでも、その都度、手に取るタイミングによって微妙に変化するフレッシュな香りです。また、香りに添えられている説明には、「気分を○○」や「○○な気分に」など、使う人のそれぞれのシチュエーションや感性に働きかけるテキストが添えられており、好みに合わせて選ぶことができます。
>マジックソープの全11種類のフレグランスはこちら
1948年の創業以来、ドクターブロナーは全ての製品がオーガニックであることにこだわり、農薬や化学肥料を使わず作られた原材料を使いながら、伝統的かつシンプルな製法を追求しています。
人にも自然にも負担をかけず、天然由来成分100%のマジックソープを作るとなると、時には原材料の調達が間に合わず、欠品することも。しかしそれはあくまで品質をキープするためなのです。
そしてこだわっているのは原材料だけではありません。実は2003年から再生プラスチックボトルを採用しており、マジックソープを入れている容器は100%リサイクルプラスチックを使用。そうすることで温室効果ガスを排出の削減を目指しています。
爆発的な需要の高まりから、一部商品が欠品したり、容器の仕様が変わることもありますが、リキッドソープ本来の品質はこれまでと変わらず、常に最善を尽くしたものになっているので心地良く使っていただけます。
リサイクル素材を採用しているため、ボトルがやや黒みがかってっていることも。
「ソープで世界を変える」を目標に、人間も動物も植物へも配慮されながら、私たちの生活に寄り添ってくれるマジックソープは、とっても汎用性に優れており便利なだけでなく、使えば使うほど、地球が豊かになる仕組みも作り出しています。それを知ると、ちょっとした香りや色の違いから生産者や生産地域とのつながりを感じていただけると幸いです。
日々暮らしていると、身の回りに常に新しいものが生み出され、いつの間にか古いものはなくなっていると言うことが多々あります。だからこそいいと思ったものと出会えたら、しっかりそのプロダクトを手に取り続けること。欠品になって困るものはストック買いしておき、欠品になった時は「他の香りを試すチャンス!」と考え、11種類もある香りをコンプリートしてみてはいかがでしょうか?
監修者 ………………………………
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 機能開発チーム
あらき
農業関係の仕事を経て、ハーブ栽培担当のスタッフとしてネイチャーズウェイに入社。現在は法律に基づいた広告の運用や、商品の効能効果を調査する業務に従事する。